こんにちは。港区OLみきです(*´艸`*)
先日、エリオット・マネジメントが、ソフトバンクグループ(SBG)株を30億ドル取得したというニュースが舞い込んできました。
会社でこの件の話をしている先輩がいたの。
投資を始める前だったら
「え?ジュリエット?ロミオ?」と間違いなくなっていた。けど、今日は「あ〜 あのモノ言う株主ね。Tの件ではお世話になったわ」と心の中で呟いた。
投資家になったな〜。私。🐰✨#初心者だけどなhttps://t.co/WUnL7j5zVx
— みき@投資&サッカー好きブロガー (@investor_miki3) February 7, 2020
エリオット・マネジメント(以下、エリオット)と言えば、"物言う株主" と呼ばれている、米大手ヘッジファンドですよね。
あまり知られていないかもしれませんが、同社は株式市場に留まらず、あの業界にも手を出していたのです。
今回は
エリオットは株式市場だけでは飽き足らず、ACMにも手を出していた!!
と題して、
「物言う株主とは?」
「エリオットが手を出していたACMとは?」
について語りたいと思います(・∀・)
目次
"物言う株主"とは
エリオットを知る前に、そもそも "物言う株主" とは何なのでしょうか。
物言う株主(物言う投資家)は、「アクティビスト」とも呼ばれ、株主としての権利を積極的に行使して、会社に影響力を及ぼし、会社を変えていこうとする投資家の総称をいいます。これは、株式を一定程度取得した上で、その保有株式を裏づけとし、投資先の企業価値を向上させるために、経営陣に対して積極的に提言等を行い、経営改革を積極的に働きかけるといった役割を果たしています。
引用:iFinance
要は、投資先の企業価値を向上させるために、積極的に経営陣に対して提言する投資家(投資会社)のことです。
その "物言う株主" のひとつが "エリオット・マネジメント" なのです。
私がエリオットの存在を知ったのは、同社がAT&Tに対して「資産売却とコスト削減を通じて株価を50%余り押し上げる計画を突きつけた」というニュースでした。

物言う株主は、投資先の企業価値を向上させるために、以下の様な戦略を取ると言われています。
戦略1:株主利回りの最大化
企業が必要以上にキャッシュ(内部留保)を抱え込んで、資産・資本を効率的に使えていない場合、配当の引き上げや自社株買いなどを行うよう提案を行います。
要は、株主利回りを最大化するために企業に進言をするわけです。

戦略2:競合企業間での合併・統合
競合する企業との事業統合や合併を提案することもあります。
事業統合や合併をすることによって経営資源を共有し、収益性や生産性を向上させる狙いがあります。

戦略3:事業の分社化
様々な事業に手を出している企業の場合、経営資源が分散してしまい、経営効率が下がる傾向があります。
そういった場合、相乗効果の見込めない各事業を分離し、分社化するよう提案します。
この提案によって、事業ごとに最適な経営判断が迅速に行われるようになり、企業全体としての業績UPにつなげる狙いがあります。

株価も上げるという算段ね。
戦略4:不採算部門の分離・経営資源の集中
不採算部門を分離して、経営資源を成長性の高い事業に集中させることを提案します。
これにより、株主利益の最大化を図るのです。

戦略5:コーポレートガバナンスの改善
株主利益を無視し、企業価値が損なわれている企業に対して、コーポレートガバナンスの改善を要求します。
コーポレートガバナンスの改善により、企業価値を本来あるべき水準に回復させ、株主利益の最大化を目指すのです。
※コーポレートガバナンスとは・・・「会社は経営者のものではなく、資本を投下している株主のもの」という考え方のもと、企業経営を監視する仕組みのこと。

"物言う株主"はホントに味方?
前章で紹介をした "物言う株主" の戦略に共通して言えるのは、
/
株主利益の最大化
\
ということです。
戦略1〜5までを見る限り、「物言う株主ってサイコー!」って思いますよね!(゚∀゚)アヒャ
だって、企業に対して株主利益が最大化するような提案を行い、結果的に企業価値が高まれば、株主である私達もその恩恵を受けることができるわけですから。
ただ、物言う株主の中には、自分たちが利益を得ることを目的として、企業の長期的な成長の目を潰してしまう者もいます。
もし、あなたが保有している銘柄(企業)に対して、物言う株主が何らかのアクションを起こしている場合、彼らがどのような理由でそのアクションをしているのか推測してみると良いですね。


エリオットが手を出したACMとは
件名の通り、エリオットは株式市場だけでは飽き足らず、ACMにも手を出しています。
そのACMとは・・・
イタリアの名門クラブ
ACミラン(ACM)
のことです!

実は、エリオットはイタリアの名門 "ACミラン" のオーナーなのです✨
※補足:前オーナーが同クラブの買収資金をエリオットから借りていたのですが、返済期限までに返済ができず、同クラブの全株式がエリオットの手にわたることになり、結果的にオーナーになったという経緯です。

カカ、マルディーニ、ガットゥーゾ、インザーギ・・・
それ以上言うと年齢バレるでw

ここ数年、一昔前の強さは鳴りを潜めていますが、今冬の移籍市場でイブラヒモビッチを復帰させるなど、名門復活に向けて少しずつ立て直しを図っている状況です。
ちなみに、イブラヒモビッチ加入によって早速効果が現れているのです!
1試合あたりの平均得点数が「1.1」→「2.0」へと増加しており、それに連動するように平均勝ち点も「1.3」→「2.6」へと倍増しているのです!!

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スウェーデンの魅力を知ろう! 〜IKEAやイブラヒモビッチだけじゃないぞ〜
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オーナーであるエリオットは、彼の移籍に少ならかず関与しているでしょう。
恐るべしエリオット。
クラブにとってオーナーの重要性を再認識させられました。

株価だけでなく、チームも上向かせる手腕。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
"物言う株主" について理解が深まりましたでしょうか。
本記事で色々と紹介をしてきましたが、以下5つだけ覚えていただければOKです!(*´∀`)
ポイント
・エリオットは "物言う株主"
・"物言う株主" とは、「投資先の企業価値を向上させるために、積極的に経営陣に対して提言する投資家」のこと。
・"物言う株主" は、株主利益の最大化実現のために、様々なアクションをする
・エリオットは、ACミランのオーナー
・イブラヒモビッチの影響力はハンパない
Good Luck♡